受験指導のプロがそっと教えるテクニック 2

マークの種類

1段階目

日付の上に「×」をつける。

解けなかった問題には「×」マーク。
手も足も出ない。解答を見ても分からない。完全にお手あげです。
これ以下の結果はありませんので、あまり気にしないで日付とその上にマークをしてください。

2段階目

日付の上に「▽」(逆三角形)をつける。

なんとなくやった覚えがある問題。
なんとなく解答を見れば解ける、納得する段階。

3段階目

日付の上に「△」をつける。

チョット突っかかる問題。
ヒントがあればできる段階。解答を見ながら、突っかかるがなんとか解ける段階。
だが、シャッフルされ、ランダムに突然出題されたら、出来るかどうかあやしい問題。
どの分野、どの単元が分からなければ解けない問題。

4段階目

日付の上に「○」をつける。

解ける問題。
何も見ないで解けるが、まだ時間はかかる。目標時間では解けない。

5段階目

日付の上に「◎」をつける。

完璧に出来る問題。いつなんどきでも、単元等は分からない状態でも、スラスラ目標時間内にとけてしまう段階。過去、2週間(出来たら1ヶ月以上)以上に解いていない場合でも簡単に解答できる問題であること。

早稲田大、慶応大、上智大、理科大 合格【知る、知らないでは大違いのテクニック】

説明

1. 基本的には問題の出来を上記5段階で区別するとよいと思います。
「○」「△」「×」の3段階でもかまいませんし、上記5段階に加えて、下記の「☆」を加えて6段階として、「×」から「◎」までを仮免合格とし、「☆」は最終段階で完全合格とするのもよいと思います。

6段階目

日付の上に「☆」をつける。

「☆」条件:目標時間内に記述する時間も含めて完全に解けること。過去最短記録であること。目標時間に対して劇的に短い時間で完答(完全解答)出来ること。過去、2週間(出来たら1ヶ月)以上に解いていない問題であること。その問題に対する理解は完璧であること。

2.マークは、問題の番号の横にマークするだけでなく、問題集の目次、解答集の問題の番号の解説のところにするのも使い勝手がよいようです。

3. 特に目次にマークをすると、単元ごとに日付が入るので学習の進捗状況が一目でわかるので効果大です。
目次に学習した日付と出来の内容を入れるのはスペースの関係で目次に書き込もうとすると無理があるかもしれません。そのような場合には、分野ごとにまとめて(1問1問ではなく)、理解度をマークしていくと良いかもしれません。

4. 「◎」以上の場合だけ目次には書き、目次のすべてに「◎」マークがつくようにするとか、その逆に「△」以下の「▽」「×」場合だけ目次には書き「△」「◎」になったらマークをつぶしていくのも良いと思います。

「教材はやり尽くす、完璧になるまでやる」には、

  • 「×」マークは「▽」、「▽」にする努力を。
  • 「▽」マークは「△」、「○」にする努力を。
  • 「△」マークは「○」にする努力を。
  • 「○」マークは「◎」にする努力を。

5. 教材のすべての部分が「◎」になれば完璧です。
受験勉強は、時間との戦いでもあります。大部分が「◎」で一部が「○」の場合でも、一端その教材を終了とする【仮合格】。
次に、新たな別の教材の制覇に取りかかる。同時に、平行してその教材を完璧にするのがよい。

【学勢:ガクセイ】
大部分が「◎」になった段階では、すでに大変な勉強の勢い(学勢:ガクセイ)がついていることを実感できるはず。とても良いペースです。
次の教材とこれまでの教材の最終完全制覇を目指そう。
それが合格力になります。これもウェルズ用語です。

これらの記号の他には、

「W」:わからない
「A」:後一歩
「D」:大丈夫
「V」:勝利
「Z」:絶対大丈夫

などでもよいでしょう。あなた独自の記号でかまいません。
いろいろと工夫してみてください。

まとめ

要は、記号を目次と問題に書き込み、一つずつの教材を完璧にする。計画性を持ち、モレがないようにするためのお薦めの方法です。
それでパーフェクトの受験準備になります。

一つのモレが本番での一つの減点要素になります。

モレなくしっかりと計画をたてることは肝心ですが、計画は必ずといってよいほど修正・改善がつきものです。しかし、この方法だと日々(1日単位)、週単位の短いスパンの中では効果的だと思います。


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