早慶上理合格に必要なこと2

教材をやり尽くす

完璧になるまでやる。少なくとも1教科以上完璧な教科をつくる

今、あなたは、早慶上理合格に決意を新たにされていると思います。そこで、合格に向けて新たに難しい問題集をいろいろと手を広げて受験勉強に邁進していこうと考えておられるかもしれません。

でも、少し待ってください。本格的に受験勉強に入る前に、まずやってほしいことが一つだけあります。
「いままであなたが使ってきた問題集など教材を机の上に全部並べてください」。
全くないという人はいませんよね。使ってきた教材がない受験生はいません!・・・・・・・・・・・・・

本当でしょうか?上記の質問に関して、次のように言った受験生がいました。

「自分の学校は進学校でない公立高校で、これから大学受験勉強を始めようと思っているので、使ってきた教材は1冊もありません」。

「本当に教材はないの?」ともう一度聞きました。「ないです」ときっぱりとその受験生は答えました。この受験生は、ハッキリ言って間違っています。「教科書もないの」と更なる質問。もちろん「教科書はあります」と今度はきっぱりその受験生は答えました。

あなたはもう「教材が全くないという人はいない」という意味はおわかりですね。教材とは受験用の問題集、参考書、単語集などだけではなく、誰もが高校で使ってきた教科書も含みます。教科書も立派な教材なんです。

教材の確認・吟味

ですから、もう一度いいます。「いままであなたが使ってきた問題集など教材(教科書を含む)を受験に必要な教科だけ(あるもの)全部机の上に並べてください。(受験に必要でない教科は仕舞ってください)」の実行をお願いします。そして並べられた教材の確認・吟味をお願いします。その教材は完璧な状態でやり尽くされていますか?「やり尽くされている」というのはその教材のどのページを見ても手に取るように完全に理解されているということです。

完璧な教材はありましたか?・・・・・
なかったのではないですか?

大多数の人は完璧にした教材を持っていません。(断言します)
大多数の人は教材をやり尽くしていません。

これでは早慶上理には受かりません。仮にあなたが浪人生の場合だったら、厳しい言い方なりますが、「だから浪人してしまったのです」と申し上げます。

ここで強く次のことを強調いたします。今、あなたが、早慶上理合格への決意を新たにされたのであれば、今あなたが為すことは、新たな新しい分野(教材)へ手を広げるより、まず現在持っている教材を完璧にすること、やり尽くすことです。早慶上理合格者の大多数は教材をやり尽くしています。

教材を完璧にやり尽くす

教材を完璧にやり尽くすとは、

一つの教材を完璧にするには最低3回転から5回転をくりかえす」ことです。まずは1教科、1分野、1教材と決めて1冊をやりきってください。やり尽くしてください(1回転)。

もちろん教科書でかまいません。(むしろ社会系の教科などであれば、教科書から始めることは有効です。教科書で教科全体の流れ、体系をまず理解した上で、各分野をつぶしていくことが肝要かつ速く学習は進みます。社会が苦手な人に限って、その教科の体系が理解できていません)

少なくとも3回転から5回転(でもまだだと感じたら、10回転でもいっそのこと100回転でもやりきったと感じるまでは続けてください)、同じ教科書・参考書・問題集を繰り返し学習し完璧に穴をつぶしてください。分からない部分が一部分でもないようにしてください。

意味はある

ここであなたは、同じものを何度やっても新しい知識は増えないじゃないか?意味がない?また、多教科多範囲の勉強をしなければならないので、1冊仕上げれば次には新しいものをやりたい等々、とあなたは思うかもしれません。でも複数回転には意味はあるのです。後で分かります。

複数回転をさせる場合、上記以外の理由として、「時間ももったいない」と考えるかもしれませんが、2回転、3回転と学習するたびに、それに要する時間は間違いなく短くなることを理解してください。複数回転させる為の時間は回転数に比例して掛かるわけではないのです。

複数回転が可能になるトリック

1回転目と5回転目では劇的に時間が短くなるものです。仮にある問題集を1冊やりきること(1回転)に、1日3時間で20日、正味60時間かかったとしましょう。そしてもう1回転させるのに次も60時間は掛かると思いますか?いいえ、60時間は掛かりません。

1回目の不確実な部分、不定着な部分中心に当たっていくので、3分の1からかかっても2分の1の時間で済むはずです。20時間から30時間で済みます。3回転目は更にその時間は短くなります。だから限られた時間の中で複数回転が可能になるのです。

副次的効果

複数回転によって、理解力は回転数以上に深まるという思わぬ副次的効果(1回転の場合と2回転の場合を比べると2回転目は2倍以上の理解力ついています。そして複数回転させることの意義としてこの効果を狙っているのです)がおまけとしてついてきます。その結果として、あなたにその教科にたいする絶対的な自信をつけさせてくれるものです。

例えば、一度読んだ小説(見た映画でもよいかもしれません)が2度目はあっという間に読めてしまい、その小説に対する感想、理解は1度目と比べると間違いなく深いものになっていた。こんな経験ありませんか?1回目と比べて全般的なストーリーに関しての理解が2回目に大幅に変わることはないかもしれません。

ですが、1度目は気が付かなかった部分、印象に残らなかった部分が、2度目では感ずることが出来、作者の文章にこめられた深い思いに理解が及び、あなたに新たなる感動を与えたり、その小説に関しての再発見が出来たり、更なる知的好奇心に満足感を与えられるなんてことは良くあることです。ですから同じ小説を愛読書として何度も読む人が多くいるのです。

同じ教材を5回転目をやりきったら

同じ教材を5回転目をやりきったあなたは、その教材から思いもよらなかったことを感じることが出来るかもしれません(!?)1冊の教材を制覇したら、初めて同じ教科の別な次の教材に移ってください。そしてまたその1冊を完璧に仕上げてください。

だたし、この際には同じ教科の教材を同時進行に複数仕上げてもかまわないと思います。少なくとも1冊完全制覇した教材が、あなたにあるのですから、次の段階では2冊同時進行でもうまくまとめることは出来ると思います。

そして、早慶上理受験でも、同じ教科、分野の教材で、制覇した教材が5冊以上あれば、その教科、分野では確実に戦えるはずです。戦えます。

ですから是非このやり方で、◎完璧な教科を1教科つくってください。


完璧な教科をつくる方法

「1つの教科1分野を完璧にするには
最低5冊の参考書・問題集を完全制覇せよ!」

一つの教科1分野を完璧にするには最低5冊を制覇(完璧に)する。

最初はあまり厚いものでなくてもかまいません。むずかしいものでなくてもかまいません。現状で難しいと思う教材をやるのであれば、1段階、場合によっては2段階、難度を下げた教材を完璧にしてください下記参考を参照。

少なくとも3回転から5回転、繰り返し学習し完璧に穴をつぶす。分からない部分がない。

そうすると、模擬試験でも、過去問でも、問題に接する度に復習が自動的にされます(接する機会が復習タイム)。問題に接する度に実力は自然と更に養われます。

極端な言い方ですが、ほっとくだけで実力は伸びていきます。ですから、一度、教科を完全制覇すると成績はあまり下がりません。これが早慶上理に合格している人のやり方です。

◎早慶上理合格には少なくとも誰にも負けない完璧な教科が1~2教科は絶対必要で、早慶上理合格者はかならず1~2教科はもっています。

相乗作用と「見える化」←ちょっとしたコツ

完璧な教科があれば、なぜか苦手な教科、苦戦している教科をも引き上げてくれる、知られていない作用もあるのです。これも早慶上理に合格した人だけが味わってきたことです。

そして完璧な教科を作った後は・・・・

完璧な教科を作った後のこととして、達成感・征服感を満足させるために仕上げた参考書・問題集は目に付くところに置くということをお薦めします。

また、仕上げた参考書・問題集だけでなく暗記で使った紙やボールペンやボールペンの芯、シャープペンの芯ケースなど、受験勉強の血と汗の結晶の証明として受験が終わるまで、合格するまで取っておくのもお薦めです。

受験勉強で低迷したときにはそれらを見て「絶対あきらめない」力をもらって下さい。たぶんそれらは「ここで投げだすの?もったいないよ」とあなたに語りかけると思います。

大学受験を山登りに例える人もいますが、今あなたは大きな山に挑戦していることとし、長く苦しい道のりを歩いてきたが、「もうダメだ」、「やめてしまいたい」と思ったとしましょう。こういうことは誰でもあることですが、ここでもし、チョット山道の後ろを振り返ってみると、なんとしたことでしょう。すばらしい景色が一面に広がって見えるのではないですか。そして今自分がいる高さに改めて驚くと共に、はるかかなたにある地上を見るにつけ、長く苦しい道のりを振り返って「ここまで来たのにやめたらもったいない」と考えるのではないでしょうか?

自分の勉強の成果が、視覚的に見えることにより、「もうダメだ」、「やめてしまいたい」と思っても、受験勉強の血と汗の結晶が「ここまで来たのにもったいない」と思わせてくれるのです。これらが自分に対してのモチベーションの維持に貢献します。さらなるおまけがもらえるのです。

参考(妥当な教材の選択の重要性)

数学のチャート式という教材がありますが、白チャート、黄チャート青チャート赤チャートの順に難度が高くなっており、進学高校では青チャート赤チャートを副教材として使用している高校が多数あります。

出版社の教材の位置づけを見ると、
白は教科書レベル。
は標準レベル。
は応用レベル。
は応用から難問レベル。

早慶上理など難関大学を目指すのであれば、進学高校として青チャート、赤チャートを生徒にやらせるのは仕方のないことかもしれませんが、数学が苦手な人にとってはこの青チャート、赤チャートをやるのは正直苦しいのが現実のようです。

当センターでは、「白」、「」を勧めています。もちろん「白」、「」をやりきった後、「」、「」にいくということでもよいと思いますが、「」を完璧にして入試に望むことはけっして無謀なことではありません。

黄チャートを完璧で偏差値70

実際、ウェルズの教師が担当した受験生で、黄チャートを完璧にした生徒さんが、大手予備校の模試の成績で偏差値70を何度もたたき出しています。

それでも苦しい思いをして「」、「」をやりつづけますか?極論を言えば赤・青はいりません。出来るに越したことはありませんが黄チャートを徹底的にこなして下さい。東大受験でも黄チャートを完璧にしてもらい成果を出しています。


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